ガス発電マイクログリッドを手掛けるヒューストン拠点のエネルギー新興 VoltaGrid は 5 月 11 日、Blackstone Tactical Opportunities 運用ファンドと Halliburton から計 10 億ドルの戦略的株式投資を受け入れる契約を結んだと発表しました。内訳は新規発行による 7.75 億ドルの一次調達と既存株主からの 2.25 億ドルの二次取引で、ポストマネー企業価値は 100 億ドル超。今回の調達と並行してサプライヤの Propell Energy Technology を買収する確定契約も結びました。
主なポイント
- 調達構造は一次 $775M + 二次 $225M の組み合わせ。一次資金は AI データセンター・産業用途向けの BTM (Behind-The-Meter) ガス発電とマイクログリッド構築に充当する。
- 米国では送電網の混雑と接続待ち行列が AI データセンター新設の最大ボトルネックとなっており、グリッド外で即時起動できるガス発電 BTM は AI 用電力の事実上の「速攻ライン」として急速に資本を集めている。
- Halliburton は油田サービス大手で、ガスタービンへの天然ガス供給オペレーションを内製化できる立場。Blackstone はインフラ系プライベートエクイティとして AI 用電源資産を一連のテーマと位置付けている。
- Propell は VoltaGrid の重要サプライヤで、買収によって部材・装置レベルでの垂直統合を進める。両取引とも 2026 年半ばのクロージング予定。
- 同日には SoftBank が日本国内で AI 向け国産バッテリー事業 (GWh 級) を発表しており、生成 AI 投資の次の主戦場が GPU から「電気・蓄電・送配電」へ移ったことを象徴する一日となった。