数学者テレンス・タオは 2026 年 7 月 11 日、AI コーディングエージェントを使って 1999 年に自身が書いた Java 1.0 の教育用アプレットを最新環境に移植する多日間の実験録をブログに公開しました。翌日のハッカーニュースで一時トップに立ち、AI 支援コーディングの実用性を示す事例として広く共有されました。
主なポイント
- 対象は複素解析や線形代数の授業向けの可視化アプレット。当時の Java AWT を JavaScript / Canvas ベースの実装に置き換えた
- 移植は「数時間」で完了し、AI エージェントは 27 年間気付かれずに眠っていたバグ 2 件を新たに検出したという
- 同じ手法で、当時未完成のまま放置されていた特殊相対性理論の可視化ツールも新規に構築
- タオは「AI ツールは軽く触ったつもりでも生産性が跳ね上がる」と評し、研究環境やコース資料の維持コストが大きく下がる可能性に言及
- 大御所ユーザーによる実践事例として、コーディングエージェントの適用領域が「新規開発」から「レガシー資産の救出」まで広がりつつあることを示す