Cleveland Clinic、理化学研究所、IBM の研究チームは 5 月 5 日、12,635 原子の酵素トリプシンを量子コンピュータでモデル化したと発表しました。生物学的に意味のある分子としては量子ハードウェア最大規模で、半年前に同手法で扱えた規模の約 40 倍に達しています。

主なポイント

  • 156 量子ビットの IBM Quantum Heron プロセッサを Cleveland Clinic と理研の 2 拠点で同時稼働
  • 古典側は理研のスーパーコンピュータ Fugaku、および東京大学・筑波大学が運用する Miyabi-G を併用
  • 量子と古典がそれぞれ得意な部分を分担する「quantum-centric supercomputing」方式を採用
  • 生体内で意味を持つタンパクとして、これまで量子で扱われた中で最大規模を達成
  • 創薬、化学、生命科学への量子コンピューティング応用が現実味を帯びる成果と評価

出典: Cleveland Clinic, RIKEN, and IBM Model a 12,635-Atom Protein – the Largest Known to Be Simulated with Quantum Computers (Cleveland Clinic Newsroom)