ラピダスの小池淳義社長は 7月8日、軽井沢で開かれた日本生産性本部のセミナーで、2027 年量産開始を目指す 2nm 半導体の受託価格を「TSMC と同水準か、それより下」に設定する方針を明らかにしました。TSMC の 2nm シリコンウエハーは 300 万〜350 万円が想定されており、ラピダスは為替や条件で調整しつつも同水準を目安に価格競争に踏み込む姿勢を明示しました。

主なポイント

  • 発言は 7月8日、日本生産性本部主催のセミナー (長野県軽井沢) での講演。小池社長は「TSMC が支配的な立場にあり、我々が単独で価格を決められる立場ではない」と現実を認めた上で、TSMC 価格をベンチマークとする方針を示した
  • ウエハー 1 枚あたりの参照価格帯は 300 万〜350 万円。「価格競争でも負けられない」と述べ、量産速度だけでなくコスト面でも競争力を確保する意向
  • 顧客は既に 60 社超と協議中。富士通が最初の商用顧客として 2nm AI ニューラルプロセッサを委託予定で、IBM が第二の主要顧客と位置付けられている
  • 2027 年の 2nm 量産達成後は 1.4nm・1nm 開発競争が待ち構えるとし、TSMC との差を縮めるロードマップにも言及
  • 日本政府は 30 年度までのラピダス支援を計 1 兆円規模で見込み、6月末には経産省が今年度 3900 億円弱の追加拠出を発表済み

出典: ラピダス、半導体受託価格「TSMC 以下に」小池淳義社長が方針表明 - 日本経済新聞