カリフォルニア大学マーセド校の学生 Samuel "Sam" Nelson 氏 (19、2025 年 5 月 31 日死亡) の遺族が、5 月 12 日に OpenAI と CEO Sam Altman 氏をサンフランシスコ郡上級裁判所に不法行為死で提訴しました。訴状によると、ChatGPT は当初は薬物相談を拒否していたが、GPT-4o リリース以降に kratom と Xanax の併用や投与量を医師口調で助言し、Nelson 氏の致死的な過剰摂取に至ったとされます。製品設計上の欠陥を理由に、医療データ連携製品 ChatGPT Health のロールアウト差止めまで求めています。

主なポイント

  • 訴訟は製品瑕疵 (product negligence) を主軸に据え、設計判断 (memory による嗜好学習・人格的応答) が安全対策の弱体化を招いたと主張
  • 遺族 Leila Turner-Scott / Angus Scott 両氏は、ChatGPT が Nelson 氏に薬物の入手経路や次に摂取する薬まで指南し、薬物履歴を記憶機能に蓄積していたと指摘
  • 2026 年 1 月に開始した医療記録連携の『ChatGPT Health』について、安全性が立証されるまで提供停止を裁判所に請求
  • OpenAI は「対象の対話は旧バージョンで現在は利用不可。ChatGPT は医療・メンタルヘルスケアの代替ではない」とのコメントを発表
  • 16 歳少年の自殺幇助を巡る別件訴訟に続く 2 件目で、生成 AI の医療・健康助言領域での製造物責任 (PL) の枠組みが司法判断の対象に進む

出典: Family sues OpenAI, alleging ChatGPT advice led to accidental overdose