Reuters は 6 月 12 日、NVIDIA が中国の主要クラウド・データセンター事業者に対し、新型 AI データセンター CPU「Vera」を 8 月から納入可能と提示し、発注の受付を開始したと関係者 3 名の話として報じました。H200 GPU の中国向け出荷が米輸出規制で数カ月止まる中、規制対象になりにくい CPU を「サイドドア」として中国市場に再参入する戦略です。
主なポイント
- Vera は Arm ベース 88 コアの AI 向け CPU。3 月に Computex で発表後フル生産入りし、Anthropic / OpenAI / SpaceX / Oracle / CoreWeave などが初期顧客
- 中国大手クラウドは Vera CPU 搭載サーバを 1 ラック 2 ソケット構成で 300 台超発注予定。当面は海外データセンターで PoC を行うとされる
- 米輸出規制は高性能 GPU を厳しく制限する一方、データセンター CPU は現時点で同等の制限対象に指定されていない。NVIDIA はこの差を活用
- 単価は $20,000 超とされ、量販で利幅は GPU 並み。NVIDIA の中国売上は H100 / H200 停滞で大きく落ち込んでおり、Vera が空白を埋める役割
- Intel / AMD の x86 が支配する CPU 市場に NVIDIA が本格参入する初のグローバルケース。Arm エコシステムの後押し材料にもなる
出典: Exclusive-Nvidia Begins Vera CPU Sales Pitch to Chinese Clients, Sources Say (Reuters via U.S. News)