韓国ソウル拠点の光学スタートアップ LetinAR は 2026 年 5 月 18 日、AI グラス向け独自光学系『PinTILT』の量産フェーズに向けて 18.5M ドル (約 27 億円) を調達したと発表しました。リード投資家は韓国産業銀行 (KDB) と韓国大手リテール Lotte の VC 部門 Lotte Ventures で、これで累計調達額は 41.7M ドル。2027 年の韓国 IPO を視野に、レンズの量産・歩留まり向上に投じます。

主なポイント

  • 創業は 2016 年で、CEO の Jaehyeok Kim 氏と CTO の Jeonghun Ha 氏は高校時代からの友人。10 年かけて『眼に届く光』だけを正確に角度制御する微小光学素子配列『PinTILT』を磨いてきた
  • PinTILT は、レンズ内の微小プリズム配列で光を眼球側へ的確に折り返すことで、薄く軽く・消費電力を抑えながら同等以上の明るさを実現できると主張。AI グラスの量産化に必要な「薄型・低発熱」要件を満たす
  • ビジネスモデルは完成品メガネメーカーではなく『AI グラス用基幹光学部品の OEM 供給』。Samsung・LG・Lenovo 等の韓中勢に加え、日本側では NTT QONOQ Devices と Dynabook (旧東芝クライアントソリューションズ) を既存顧客として開示している
  • AI グラス市場は Meta Ray-Ban Display や Google の Android XR グラスが牽引し、本格的に『初期アダプタからマス』へシフトしつつある。光学部品の量産歩留まりが商品化のボトルネックになっている
  • 日本側の顧客 2 社は AR / 業務用スマートグラスを手がけており、本ラウンドの量産投資が NTT QONOQ や Dynabook 製の次世代モデルにも波及する可能性がある

出典: South Korea's LetinAR is building optics behind AI glasses