監査大手 KPMG が agentic AI を称揚する報告書「Redefining excellence in the age of agentic AI」(2025 年 10 月公開) を 6 月 12 日以降、自社サイトから取り下げました。報告書を AI 補助で執筆した結果、引用や事例の多くが捏造・歪曲されていたことが GPTZero と Financial Times の調査で明らかになり、複数の組織が「自社の AI 活用に関する記述は事実と異なる」と反論したためです。

主なポイント

  • 報告書の 45 件の引用のうち正しい情報源を指していたのは 5 件のみ、28 件は実在ソースを言い換えたうえで偽情報を混入
  • UBS、英国 NHS、スイス連邦鉄道 (SBB)、Transport for London が FT 取材に対し記述の誤りや誇張を指摘
  • 内容は AI 活用のベンチマーク・成功事例とされていたが、調査を要した結果「AI が AI 賛美レポートをハルシネートした」状況に
  • KPMG 広報担当は「調査のため公開を一時停止し、内部レビューを実施中」と説明
  • KPMG が同種の AI 補助執筆プロセスでどれだけの成果物を世に出しているかについては言及なし

出典: KPMG pulls report on AI usage due to apparent hallucinations (TechCrunch)