IBM Research は 6 月 13 日、LLM が量子誤り訂正 (QEC) 符号の候補を生成し、進化アルゴリズムで選別・改良する新フレームワーク「OpenEvolve」を発表しました。同フレームワークで 465 件の有効な QEC 符号候補が発見されたといい、AlphaEvolve や FunSearch の系譜を継ぐ「LLM を仮説生成器に据えた科学的探索」の量子分野応用事例となります。

主なポイント

  • LLM が代数式として表現可能な QEC 符号の候補を提案し、評価関数が量子的性質を検証 ⇒ 上位候補を次世代の親個体に流用する進化的ループを構成
  • 検証の結果、有効な QEC 符号 465 件を識別。既存符号より少ないリソースで等価な保護を与える候補も含まれると報告
  • AlphaEvolve (DeepMind) や FunSearch の枠組みを量子分野に転用した形で、人間が思いつかない代数構造を発掘する点が特長
  • ライブラリは GitHub に公開済みで、研究コミュニティに探索の拡張・再利用を促す方針
  • 量子ハードウェアの大規模化に向けて符号発見はボトルネックの 1 つであり、AI 駆動で新符号を量産する流れの試金石となる

出典: Can LLMs discover quantum error correction codes? (IBM Research)