Google が、太陽光発電衛星に TPU を載せて軌道上に AI クラウドを構築する研究プロジェクト『Suncatcher』の打ち上げ手段として、SpaceX と Starship の利用を交渉していると Wall Street Journal が報じました (初報は 2026-05-12)。SpaceX は今年予定する IPO (報じられる評価額 1.75 兆ドル) で「軌道データセンターこそ AI 計算で最も低コスト」とする投資家向けナラティブを掲げており、両社の利害が一致した形です。

主なポイント

  • Suncatcher は Google の Tensor Processing Unit (TPU) を太陽光衛星にネットワーク接続し、低軌道上で AI 推論・学習を行う構想
  • 2027 年に試作 2 機を打ち上げる計画で、衛星本体は Planet Labs と共同で開発
  • 軌道上では中断のない太陽光と宇宙への直接放熱が利点だが、地上比で経済性が成立するには Starship が打ち上げコストを約 9 割削減する必要がある
  • 地上データセンターの電力・冷却・敷地制約が AI 計算拡張の足枷となっており、Big Tech 各社は宇宙空間にも投資領域を広げつつある
  • Google は 2015 年に SpaceX へ 9 億ドル出資した経緯があり、他のロケット打ち上げ事業者とも並行協議中とされる

出典: Report: Google and SpaceX in talks to put data centers into orbit