欧州委員会は 2026 年 5 月 28 日、中国系 EC プラットフォーム Temu に対し、デジタルサービス法 (DSA) 違反として 2 億ユーロの制裁金を科した。違法・危険な製品が EU 内の消費者に流通するリスクを「適切に特定・分析・評価していなかった」と認定したもので、DSA に基づく制裁金は 2025 年 12 月の X (1.2 億ユーロ) に続く 2 件目となる。
主なポイント
- 委員会のミステリーショッピング調査で、調査対象の充電器の大半が安全基準に不適合、乳幼児玩具にも危険なものが多数確認された
- Temu は 2023 年に EU 市場に参入後、利用者数は約 1.3 億人に達しており「Very Large Online Platform (VLOP)」として DSA の厳格規律下にある
- 制裁金 2 億ユーロは Temu の同社グローバル年間売上の数 % に相当し、DSA 上限 (年間売上の 6%) には届かないが、最初期判例として注目される
- Temu は「制裁金は不均衡」とし不服を表明、一方で 2026 年 8 月 28 日までに是正措置のアクションプランを委員会へ提出する義務を負う
- 委員会は今後も Shein など中国系大型プラットフォームに対して DSA 適用を強化する方針を示している
出典: Commission fines Temu €200 million for breaching the Digital Services Act (European Commission)