デンソーは 4 月 28 日、半導体大手ロームへの株式取得提案を取り下げると発表しました。電動化を見据えたパワー半導体の取り込みを狙った大型再編案でしたが、ロームの社外取締役らで構成する特別委員会の賛同を得られませんでした。同日、デンソーは最大約 3,136 億円規模の自己株 TOB の実施もあわせて発表しています。
主なポイント
- ローム側は『本提案に賛同する結論には至らなかった』として検討を終了。今後はアナログ半導体を中心に共創活動を進展させ、両社協業は継続する方針。
- ロームは東芝・三菱電機とのパワー半導体事業統合協議も加速する方針を示しており、業界再編は別ラインで進行中。
- デンソー自己株 TOB は買い付け価格 1 株 1,696 円、上限約 3,136 億円規模。資本効率改善と株主還元を目的とする。
- 4 月 27 日には買収提案撤回観測でローム株が約 15 年ぶりの大幅下落を記録しており、業界再編シナリオの読み替えが市場で進む。