Wafer-scale AI 推論ハードウェアを手掛ける Cerebras Systems は 7月9日、パリの RAISE Summit で欧州 AI インフラへの「数十億ドル規模」の投資計画を発表しました。フランス・フィンランド・ノルウェーの既存拠点を軸に、2026 年末までに欧州初のデータセンター容量をオンライン化し、2027 年末までに合計 200MW の計算能力を整備する構想です。GPU クラスタ支配が続く Nvidia に対し、Cerebras は wafer-scale 推論を武器に「欧州の低レイテンシ需要」を取り込みにいきます。
主なポイント
- Andrew Feldman CEO は RAISE Summit で「数十億ドル規模の massive expansion」と表現。フランス・フィンランド・ノルウェーの既存拠点を拡張し、2027 年末までに欧州で 200MW を確保
- 展開は 2 段階。まず 2026 年末までに欧州初のデータセンター容量を立ち上げ、その後フランスと北欧全域に急速拡大
- 一部容量は既存 OpenAI 契約 (総額 200 億ドル超、750MW 相当) に紐付き、欧州からの推論トラフィックを吸収する見込み
- Cerebras は wafer-scale チップ上に計算とメモリを統合することで、GPU クラスタの 40〜120 tok/s に対し 1 桁高い推論スループットを提供 (GPT-5.6 Sol で 750 tok/s の実測を主張)
- 発表を受け Cerebras 株は急伸。欧州における生成 AI 主権 (Sovereign AI) の議論と、米国・アジア以外への計算資源分散ニーズを追い風にしている
出典: Cerebras targets Europe with multibillion-dollar AI expansion, challenging Nvidia - Euronews